リフォームを成功に導く着工前の注意点を5つのポイントで解説

Precautions before starting construction(着工前注意点)
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この記事で解決できるお悩み
  • 契約はしたけど、工事が始まるまでに何をしたらいいだろう?
  • スムーズにリフォームを開始できるようにしておきたい!
  • 近隣の挨拶は自分達でした方がいいの…?
管理人

この記事は上のような悩みを解決できるように書きました。
執筆しているのは年間売上7000万円弱の元リフォーム営業マンです。

現場調査から始まり、見積や提案を受けて、遂に納得して業者と契約。
一安心と行きたいところですが、リフォームは契約してからがスタートです。

工事期間を決定して仕様の打合せ、着工になります。
今回は着工前の期間にフォーカスして注意点を執筆しました。

契約する前に確認するも良し、契約した後に確認するも良しです。
どのタイミングでもしっかり確認しておけば、あなたが選んだ業者ならしっかりと対応してくれます。

着工前に準備をしっかり行って後悔のないリフォームにしましょう!

目次

リフォーム着工前の注意点!5つのポイント

早速本題に入ります。
着工前の注意点は5つあります。

着工前の5つのチェックポイント
  1. 工事前の近隣挨拶
  2. 搬入経路、搬出経路の確認
  3. 廃棄物の置く場所の確認
  4. 工事車両の駐車場所の確認
  5. 荷物の整理や管理場所の確認

実際に工事が始まってからの注意点はこちらにまとめていますので、
是非ご覧ください。

1.工事前の近隣挨拶

通常、現場近隣へのご挨拶は着工の1週間前に業者が行います。
ご挨拶の範囲は最低両隣と前後、ちゃんと行う業者なら
両隣2件ずつと前後斜め合わせて3件ずつの計10件くらいいきます。

基本的にはお客様に近隣の方へのご挨拶をしていただくことはありません
もちろん、仲の良い方へ事前にお知らせしていただくことや、
挨拶したいのであれば業者と一緒に回るのも良いでしょう。

お客様

親戚には知られたくないから、この家は行かないで。

お客様

ここの人少しうるさいのよね。。。
挨拶は行ってもらった方がいいわ。

このように近隣のことで心配事があれば、営業マンに相談して対応してもらいましょう。

一番の問題は近隣挨拶をしていないことです。
工事車両や工事の騒音、埃が舞うなど近隣の方に何らかの迷惑は必ずかかります。
着工の3日前になっても「業者さんからの挨拶はなかった」と近隣の方に言われたり、
業者から近隣挨拶後の連絡がなかったりした場合は、手間ですが、あなたから確認を入れましょう。
トラブルになる前に確実に近隣挨拶をしてもらうよう手配しましょう。

2.搬入経路、搬出経路の確認

材料の搬入や廃棄物の搬出は見落としがちですが、工事をスムーズに行うのに重要な要素です。
エコキュートなどの大きな設備を入れる経路やキッチンなどを解体して外に出す経路は
事前に確認しておきましょう。都度確認したり、都度養生をしたりするのは時間が無駄になります。
職人さんの手待ちにもなりますので、事前に確認しましょう。

3.廃棄物、および廃棄物の置き場所の確認

廃棄物や廃棄物を置く場所は時にトラブルの種にもなります。
廃棄したくない物を捨てられていた、
外した便器を道路際に置かれて恥ずかしい想いをした、
解体後の石膏ボードの粉がお隣さんの駐車場に降り注いで謝罪した。
ちょっとした気遣いや心遣いがあれば防げるのですが、
時間が無かったり疲れていたりすると職人さんも気付けないことがあります。

まずは誰でもわかるように廃棄物となるモノには目印を貼りましょう
捨てられたくないモノは工事の邪魔にならないよう退避させましょう。

また、廃棄物は運ぶ手間を削減するために玄関先等の道路際に置くことが多いです。
ブルーシートを掛けてもらうようお願いしたり、
事前に置き場所を指定したりして、トラブルがないようにしましょう。

4.工事車両の駐車場所の確認

駐車場所は意外と地域で確保できるようになっていますが、
着工初日などの人数が多く集まる時は、確保できないことがあります。

工程の確認時にでも最大何台来るのか確認して対策が必要か打合せしましょう。
また、仲のいい近隣の方が駐車場を貸してくれるパターンもあります。
確実に近隣挨拶でお礼に伺いましょう。

5.荷物の整理や管理場所の確認

荷物や家具は工事しない部屋に整理しておくのが一番です。
工事をスムーズに進める、家具を守る養生をしやすくする、メリットばかりです。
ただし、主要な生活部屋や寝室、水廻りは使えないと困るので、
工事後に家具配置を現状復旧してもらうように頼むこともあります。
復旧する場合は、なおさらに荷物を整理して不要なモノを
できるだけ置かないようにして生活
しましょう。

また、家具の運搬や荷物の移動も職人が行う場合、
量が多いと手間として小運搬費や片付け費用を取られる可能性もあります。
事前に確認しておきましょう。

こんな場合は大丈夫?状況別のリフォーム着工前の注意点

続いて稀ではありますが、着工前にしておかないと
工事ができなくなる可能性があるパターンを紹介します。

マンション管理組合への申請

マンション工事のみ必要です。
マンションを管理している管理組合に行う
「どういった工事をします」というお知らせみたいなものです。

申請時に必要な書類は各管理組合で変わります。

管理組合申請に必要な書類

工事申請書(発注者:あなたのサイン)
工程表(実際の工事予定日)
近隣への挨拶状(工事日と担当者の連絡先が必要)
仕様一覧表

場合によっては下記が必要
・設置する設備資料一式(見積、図面)
・図面(工事箇所がわかるような平面図など)
・工事見積
・両隣と上下階の住民の了承サイン

管理組合への申請は大体工事の1、2週間前には完了していない
着工できない場合があります。

管理組合への申請はすべて業者が行うことですが、最後の項の
「両隣と上下階の住民の了承サイン」だけは業者だけでは不可能です。
近隣の方が在宅している時間帯がわかるようなら、手伝ってあげましょう。

介護保険などの役所への申請

介護保険も先に準備をしておかないといけません。
介護保険に必要な書類は以下になります。

介護保険申請に必要な書類

工事前
支給申請書(介護保険被保険者証の情報が必要)
住宅改修が必要な理由書(ケアマネージャーが記入)
工事見積書(介護保険対象工事が分かる書類)
改修前の写真(理由書の記載に合わせた写真 ※日付必須
図面(工事箇所が分かるように印)

工事後
・同上の書類
改修後の写真(改修前と同じアングル)
領収書

場合によって
・審査終了のお知らせ(申請後に届くはがき)

介護保険も申請する場合は審査終了のお知らせが届くまで
着工してはいけないことになっています。

介護保険に初めて加入する場合は保険の申請をすぐにすませましょう。
保険者証がなければ申請書を書けません。

下の記事で詳しく説明していますので、是非こちらもお読みください。

増築工事の確認申請

増築工事において床面積10㎡(6畳強)以上の増築であれば、
役所や民間機関に申請が必要です。

増築工事確認申請に必要な書類

図面
確認申請書
検査申請書(中間・完了)
工事計画概要書
計画通知書
建築工事届
工事完了通知書

資格を持つ建築士が記入します。
まずありえませんが、もし申請が必要な工事なのに
申請していないようなら担当営業マンに確認しましょう。

ちなみに柱や壁などの構造物を含むカーポートを設置する場合や
吹抜け部分に床を造作して部屋にする場合なども確認申請は必要になります。

防犯対策の確認

リフォームはお客様に在宅していただくのが基本ですが、
リフォームの期間が長いと仕事の都合などで不在になることがあります。

工事期間中に不在日がある場合は、鍵の管理方法を確認しておきましょう。

基本的には暗証番号で開くキーボックスになると思いますが、
鍵の管理はとても重要なことなので確認しましょう。
また、貴重品の管理はあなた自身で行い、工事後の施錠を入念に行うよう念押ししておきましょう。

何かあっても業者側としては責任が取れないので、細心の注意を払うように意識してもらいましょう。

お支払いの方法やスケジュールを確認しよう

リフォームの支払いは基本、契約金、着工金、完工金の3回振込です。
業者によって割合は異なります。

契約してから1回目支払うので、支払方法は大丈夫でしょうが、
2回目の着工金がいつごろまでか、いくらなのかを確認しておきましょう。

一回の振込を1日50万円までに制限している方もいますので、
設定している方は混乱させないようにその旨を伝えておきましょう。

こんな場合はどうしたらいい?対処方法はある?

ここからは工事中の問題についてになりますが、
着工前に確認しておくと冷静に対処できるので紹介します。

ご近所トラブル

近隣挨拶をしっかり行い、お客様と良好な関係の近隣の方でもトラブルになることはあります。

現場の注意情報を職人に共有していても、応援の職人に伝わっておらず、
近隣の方に迷惑をかけ、たまたま続いてしまい、怒らせてしまう。
どんな現場でもこんなことが起こる可能性はあります。

トラブルがあった際にどう対処する業者なのか確認した方が良いです。
程度によりますが、菓子折りを持って行ったり、上司とお伺いしたりするのか、
お客様にも謝ってもらうことがあるのか、前例があれば聞いておきましょう

近隣との関係は今後の生活にも影響があるので気を付けたいところです。

水漏れが起きた!

工事中でも工事後でも起きたらこわい水漏れ。
まずはすぐに営業担当マンに連絡、もし連絡が取れなかったら現場監督に連絡しましょう。
水道設備の職人がすぐに駆け付けてくれます。

また工事中はシトシトと流れるような水漏れになると思います。
原因は接着が少し緩いか、パッキンの劣化か、配管の劣化です。
冷静に水漏れ発生部の周りに雑巾などを巻いて被害を抑えましょう。
生活に支障が無ければ元栓を締めても良いと思います。

職人が施工中にしか発生することはないでしょうが、
もし、ドバドバと流れる水漏れであれば、配管の破裂か施工不良です。
とりあえず発生部をカバーして二次被害を抑えましょう。
この場合は水道メーターから締めた方がいいでしょう。

不安であれば担当営業マンに水漏れ発生時の対応を相談しておきましょう。

時間になっても職人が来ない!

時間通りに職人が来ないというのはたまに発生します。
別現場に急遽行く必要ができた、外的要因で工事できず行かなかったなど。
屋根外壁塗装工事で雨が降る予定のため現場に行かず、連絡もせずで
お客様を怒らせてしまった経験は私もあります。

ひとまず担当営業マンに連絡しましょう。
不安になるでしょうが、一日ずっとかかるような工事は
基本無いので焦る必要はありません
。落ち着いて行動しましょう。

連絡するしかない

リフォームは人がすることなのでどうしても予期せぬハプニングが起きます。

ハプニングが発生した時は焦らずとにかく連絡して助けを待ちましょう。
正直、それ以外にやれることがないです。
緊急時に、担当営業マンの連絡先がわかるように
日頃からコミュニケーションが取れるようにしておきましょう。

工事の内容や仕様を変更したい時は?

工事の内容の変更や壁紙や色などの仕様を変更したい時は、
誰に連絡をすればいいのかは確認しておきましょう。
設備などは工事中の変更はほぼ無理ですが、細かい仕様は変更できます。

着工の前であれば担当営業マンに確認しておけば大丈夫ですが、
工事中になると現場監督が段取りをしている可能性もあります。
誰が発注をしているのかは重要なことです。

変更したくなった時に誰に連絡すればスムーズに工事が進むのか
事前に確認しておきましょう。

まとめ

リフォームの着工前の注意点についてまとめました。

リフォームの着工前のポイント

近隣挨拶は業者に必ずしてもらうように念押ししよう!
  2,3日前でもいいです。挨拶していないのが一番良くないです。

・資材の搬入経路や廃棄物の搬出経路を事前に確認しておこう!
  事前に知っておけばスムーズに養生ができ、安心して工事を進められます。

・廃棄物は張り紙で分かり易く、一目でわかるように!
  廃棄したいモノは打合せだけでなく、一目でわかるようにしましょう。

・駐車場所、荷物の管理は事前に確認しておこう!
  こちらもスムーズに工事を進めるために必要です。

・申請や届け出も自分で管理する気持ちでいよう。
  業者が申請することがほとんどですが、あなたも進捗を確認しましょう。

・何かあったら、まずは担当営業マンに連絡しよう!
  とにかくすぐに連絡を取れるようにしておきましょう。

着工する前に確認してスムーズに工事を進めましょう。
業者もあなたもストレスなく工事を進めることは
リフォームの成功に大いに影響します。

工事中の注意点も気になる方はこちらもチェックしてみてください。

業者選びからしっかり行いたい方はこちらからポイントを確認しましょう。

Precautions before starting construction(着工前注意点)

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この記事を書いた人

元リフォーム営業マン。リフォーム営業年間売上7000万円。
リフォームのことについて、皆様に現場のアレコレを
お伝えしたいと思い、ブログを立ち上げました。
大手やポータルの情報は普遍的で抽象的な一般論が多いですので、
具体的でイメージしやすい内容を心掛け、
少しでも現場に寄り添った業者側から見た視点で伝えます。

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