- どんな業者だったら信頼してリフォームを頼めるの?
- 何をポイントにしてリフォーム業者を選んだらいいんだろう?
- リフォームで高いお金を払って騙されたくない!
- 家のリフォームをするなら気持ちよく任せたい!

この記事は上のような悩みを解決できるように書きました。
執筆しているのは年間売上7000万円弱の元リフォーム営業マンです。
リフォームをするとしたらどこに頼むか、あなたは決まっているでしょうか?
ほとんどの方がリフォームを担当してくれる業者は決まっていないと思います。
それどころか、どこがリフォームしてくれるのだろう?と、リフォームをする業者自体
全く知らない方が大半ではないでしょうか。
この記事を読んで信頼できる業者の選び方を学びましょう。
そして、後悔のないリフォームをして生活を豊かにしましょう!
リフォームができる業者の種類を紹介
まずはどういった会社がリフォームをしているのか見てみましょう。
ハウスメーカー
家のことで最初に浮かぶのはハウスメーカーだと思います。
大和ハウスさんや積水ハウスさんは全国規模で有名な会社です。
ハウスメーカーは新築がメインですが、ほとんどの会社がリフォーム担当の子会社や部門を持っています。
水廻り全面改装や耐震補強改修工事などの大規模工事が多いイメージですが、
ネームバリューもあり、会社としては安心して依頼ができますね。
工務店
会社の数で言うと、一番多い業態です。
地場工務店を筆頭に、専門工事業者やリフォーム専業店があたります。
地場工務店
地域密着型の業種で、どんな工事にも対応できるように地元の職人さんと協力している業者が多いです。
設計士を在籍させており、新築もリフォームもできます。
業者によってはコーディネーターや建築士の資格を持ったスタッフが在籍し、
専門的な知識を持って得意分野を確立して差別化を図る業者もいます。
専門工事業者
内装業者や水道業者などの職人さんです。
ほとんどが下請けのお仕事ですが、
知り合いの職人さんと協力してリフォームを請けている業者もいます。
普段は専門的な工事をするスペシャリストなので、
提案が弱かったり、会社として保証や、見積が無かったりする傾向が高いです。
リフォーム専業店
その名の通り、リフォーム専門の業種です。
地場工務店と区別がつきづらいですが、店舗を色々な地域に展開するリフォームの元請けになります。
中小企業が多く、水廻り工事だけ行う業者や、エクステリア工事だけなど、
業者の規模によって、可能な工事範囲が異なります。
建築士事務所
一級建築士などが在籍する業種です。
設計書だけ描くイメージですが、リノベーションをメインに
こだわりある空間や、ペットのためのリフォームなどのコンセプト型提案が得意です。
金額にとらわれず、デザイン性の高いリフォームがしたい方にはおすすめです。
ホームセンター
全国規模で展開しているホームセンターでは、エクステリア工事や水廻り工事を請け負います。
あまり大きな工事はしていないイメージですが、大手という安心感や親近感があります。
店舗の数が多い分、価格を抑えられたエクステリア商品が強みの業者もいます。
家電量販店
こちらも全国規模で展開している業種で水廻り工事をメインに請け負っています。
一部ではメーカーとタイアップしてリフォームを推進している業者もあります。
ホームセンターと同様に大手の安心感がありますし、研修もしっかりしているようです。
また、工事の保証などもあるので、長く存続する業者ならではの強みを持っています。
メーカー(一次特約店)
LIXILやTOTOなど多くのメーカーは工事ができませんが、一次特約店が存在します。
一次特約店とは、扱う商品は特定のメーカーだけですが、優先的にメーカーから工事を引き請ける業者です。
専門店なので選択肢は限られますが、商品知識が豊富です。
リフォーム業界の現状
リフォーム業種別の売上
多くの業者がリフォームをしていますが、
実際にリフォーム業界ではどの業種が人気があるのでしょうか。


引用元:経済産業省における住宅産業政策の動向➡https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/jyutaku/jyutaku_vision/files/jutakusangyoseisakunodouko.pdf
図1は業種によるリフォームの売上高を表しており、単位は億円/年間です。
売上高で言えば工務店系(地場工務店、専門工事業系、リフォーム専業系)が約53%(4兆6120億円)を占めています。
半分以上の工事が工務店を中心に行われているという状況です。
2015年のデータとなりますので、現状でいうと小売系に属するホームセンターや家電量販店の売上は
伸びているでしょうが、それでも工務店が中心の業界だと思われます。
リフォーム業界を取り巻く環境・背景
リフォーム業界には多くの業種が存在しますが、
なぜこんなにも多くの業種が参戦しているのでしょうか。
私は大きな理由は2つあると思っています。
① 新築着工戸数が減少傾向にある
② どんな業者でも参入できる
①新築着工戸数が減少傾向にある


引用元:経済産業省における住宅産業政策の動向➡https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/jyutaku/jyutaku_vision/files/jutakusangyoseisakunodouko.pdf
図2は新築工事に掛かる実際の住宅戸数がどのように推移しているかを表しています。
年によって前後はありますが、減少傾向です。1990年からの30年間で半分にまで留まっています。
また、少子高齢化や空き家問題や住宅ストックも手伝ってリフォーム市場は今後も伸びる予測がされています。
②どんな業者でも参入できる
どういうことかと言いますと、リフォーム業は
500万円未満の軽微な工事であれば建設業の許可が必要ないことになっています。
制度が制定された当初(昭和24年)は30万円未満が軽微な工事とされていましたが、
現代では500万円未満が軽微な工事とされています。
リフォーム業界は80%近くが500万円未満の工事になっています。
そんな中、許可が必要ないということであれば、どんどん業者が参入してくるのは当然です。
主にこの2つの理由でリフォーム市場は伸びて、多くの業者が参入していると言えます。
失敗しないリフォーム業者の選び方!5つのポイント
業者が多く参入する以上は、レベルの低い業者も当然参入します。
そんな業者にあたらないためにはどうしたらいいのでしょうか。
ここからは「リフォームを失敗した…」とあなたが後悔しないように
業者選びのポイントを解説します。
どんな会社にもホームページはあるでしょうから
まずはホームページで以下のポイントをチェックしましょう!
- 得意分野(会社遍歴や会社名からわかります)
- 施工事例
- ブログ
- 保有している資格
- 保証体制
実際に見積に来てもらう際のポイントはこちらで解説しています。
合わせて見てください。
得意分野
・希望の工事に対する適正の有無がわかる
どんな業者でも「○○工事はお任せください!」や「○○工事なら▲▲(会社の名前)!」、
「当社の強みは○○です。□□工事に自信があります!」とか載せていると思います。
こういった強みや得意な工事をチェックしましょう。
もしくは会社の経歴などを見れば、どういった工事をメインにしてきたかわかるでしょう。
得意分野を知ることで希望の工事に適正があるかわかります。
例えば、塗装業からリフォーム業に参入した業者の場合、
当然、塗装工事は得意ですが、内装工事や水廻り工事は経験が少ないので
提案力が弱かったり、工事を外注したまま任せきりにしたりする可能性があります。
また、現場管理上でも慣れない工事はトラブル対応が遅れがちです。
リフォームを始めて浅い内は経験が少ないため、
工事保証や現場管理、アフターフォローに対して手が回らないかもしれません。
塗装業者が悪いということではなく、業者によって得意不得意の工事があるということです。
もちろん年数が経つにつれて、リフォームのノウハウが蓄積されて
スムーズにリフォームを進められる業者もいると思います。
どんな業者でも強みにしていることがありますので、得意分野を理解して、
あなたがしたい工事を任せていいか、信頼しても大丈夫かをしっかりと見極めましょう。
施工事例
・自信を持てる工事を事例にするので、施工事例が多いほど、良い工事をしていることがわかる
・施工事例をHPに載せる場合は当然お客様の許可がいるので、関係性が良好かどうかがわかる
施工事例の多さは、リフォームノウハウはもちろん、お客様との関係性の良さまで表しています。
また、「施工事例が少ない≒経験している工事が少ない」ので、
工事によってはその業者での現場に慣れていない職人さんが参加する可能性があります。
私も経験がありますが、慣れていない職人さんが参加すると
・どういった技術を持っているか
・時間を守るか
・どこまで柔軟な対応ができるか
などといったことが全く分からないので、何かトラブルが発生した時に
対応が遅くなる場合があります。
あくまで可能性の話ですが、できるだけ多くの工事を経験して施工事例を多めに掲載している業者を選びましょう。
ブログ
・会社内の雰囲気や営業マンの人柄、現場監督の人柄がわかる
・ブログの更新具合から些事徹底力がわかる
ブログで会社内の雰囲気や担当営業の人柄が見えてきます。
明るければ良いということではないでしょうが、仕事に対する情熱や姿勢もわかります。
また、小まめに更新できている会社は事務処理が素早く、ちょっとしたことでも対応が早い傾向があります。
小さなことでもしっかりやることを些事徹底といいますが、現場でも事務処理でもお客様対応でも全てに通じます。
あなたがお住まいの地域の担当店舗だけでもブログをチェックしておきましょう。
保有している資格
・会社として幅広いご要望に応える姿勢がわかる
・資格が多くリフォームのノウハウを広く持っている業者がわかる
資格も重要な指標です。
建築士の資格がないとリフォーム減税等、一部補助制度の申請書類を提出できませんし、
建設業の許可がないと大きな工事もできません。
あなたの特別なこだわりや悩みに関しては、有資格者の提案で解決に導ける可能性があります。
保証体制
・会社としてリフォーム業を続ける本気度がわかる
・工事に対する責任感があるかどうかがわかる
保証とはリフォーム工事に対する自信の表れです。
技術力もなく、現場管理能力もなく、責任感もないような業者なら保証なんて怖くてできません。
永遠に工事を繰り返す可能性もありますから。
保証があるだけでもすごいですが、細かい部分として、
・保証書の有無
・何年間の保証か
・設備だけでなく工事も保証してくれるか
もしっかりチェックしましょう。
保証書はメーカー保証だけで施工業者の保証は無いとか、
メーカーがしてくれる設備保証だけで施工に対しては保証していないとか、落とし穴が多いので気をつけましょう。
ホームページだけでは判断できないなら問い合わせをしてもいいでしょう。
長く存続できる業者しか保証体制を充実させることはできないので、
会社としての強さも判断できると思います。
リフォーム業者選びのポイント.まとめ
リフォーム業者を選ぶポイントを紹介しましたが、これらが示している重要なことは以下3点です。
① あなたがしたい工事に対して適切な提案ができ、充分な実績を持っていること
② 仕事やトラブルに対して素早い対応ができる、もしくはそんな姿勢を持っていること
③ お客様に提供したサービスに会社として「保証」という責任を持つこと
見積や初回訪問でのチェックポイントは?
実際に営業マンに現場調査や見積をしてもらう時のポイントは何でしょうか?
・工事内容が理解できる見積
・商品のメーカーや割引率、具体的な設備のプレゼンの有無
・あなたのご要望を汲み取った提案書
・社印や検印、有効期限の記載
・あなたに寄り添ったヒアリングとメモ取り
・次回アポの取り方
以上、6つのポイントがあります。
詳しい説明はこちらのが記事で行っていますので、是非ご覧ください。
工事時や着工前のチェックポイントは?
実際に契約してからでは遅いので、こちらも合わせてチェックしておきましょう。
・着工前の近隣の挨拶
・しっかりとした現場の養生
・現場管理体制の確認
・完工チェックの確認
・職人さんの住まい
以上、5つのポイントがあります。
こちらの記事で詳しく解説していますので、一緒に確認しておくとパーフェクトです。
リフォーム業者を選ぶ際の注意点
リフォーム業者を選ぶ時のポイントを紹介しましたが、
逆にリフォーム業者を選ぶ際の注意点も確認しておきましょう。
・知人の紹介だからという理由で業者を決める
・大手で有名だからという理由で業者を決める
・知人の職人が安く工事を請け負ってくれる
・面倒だから複数社に見積依頼をせずに1社で決める
順番に見ていきましょう。
知人の紹介だからという理由で業者を決める



会社の同僚がリフォームをしてて、よかったみたいだから
私の家も頼もうかしら。
よくある話ですし、成功する可能性は高いと思いますが、
しっかりと上記で紹介しているポイントをおさえて見極めます。
特に知人がした工事とあなたがしたい工事の内容が近いか確認しましょう。
外構工事が得意な業者に水廻り工事をしてもらうなんて可能性もあります。
また、成功したらいいわけですが、失敗した時には文句の一つも言えないので、
どうだった?と聞かれた時に気まずいし、むしろ本当のことが言えないストレスにおそわれるでしょう。
紹介を受けたからといって100%依頼する必要はありません。
紹介者との関係性が悪化することもありません。
心配することはないので必ず複数社相見積もりを取って、信頼して任せられる業者を選びましょう。
大手で有名だからという理由で業者を決める
大手ならという簡単な理由に流されてはいけません。
地場工務店等に比べて広告のコストを大きく取っている大手は工事費用が高いです。
その分強みもたくさんあります。
新人社員や協力業者、職人さんにまでしっかり研修を行っているでしょうから、
礼儀・マナーや人柄のレベルは高いと思います。
また、中小企業では作成できないような出来のプレゼン資料などもあります。
店舗の数やアフター面、保証体制でも強い部分がありますね。
心配なのが、ネームバリューはあっても工事を下請けに丸投げのパターン。
中間マージンも高く取られますし、仕上がりがイマイチでアフターまで下請けにさせてしまう可能性もあります。
大手なら安心だとは思いますが、どういった施工品質なのか、職人管理は適切かなど確認して
油断することなくきっちりとポイントをおさえて業者としての本質を見極めましょう。
知人の職人が安く工事を請け負ってくれる
田舎に多いイメージですね。
それ自体が悪いことではないと思いますが、知人の職人さんに頼んだら失敗したという話はよく聞きます。
・年配の職人さんに多いが、勝手に仕様や工事内容を決めてしまう
・知人ということでお客様から指摘しにくい、反論を言いづらい
・見積書や仕様書が出てこない、後から請求される
簡単に言うと、コミュニケーション不足です。
工事の内容が上手く伝わらない、イメージを共有できるような資料が少ない、
よくわからないから口を出さずにいると、お客様よりも詳しい職人さんが
「いい感じにしておくね。」と、勝手に工事内容を決めてしまいます。
こんなことばっかりではないでしょうが、素人のお客様と昔カタギの年配の職人さんでは思い描くイメージが
全く違うことは容易に想像がつくと思います。
ここのイメージの擦り合わせを入念に行う環境が無いと良い工事になるわけがないですよね?
お客様が思い描いていない結果が待っているので当然です。
知人の職人さんだけではなく、工務店に対しても同じ話です。
イメージの擦り合わせを確実に行って、納得した上で契約しましょう。
面倒だから複数社に見積依頼をせずに1社で決める



よし、あなたを気に入ったからあなたのところに決めるよ!
営業マンが言われて凄く嬉しい言葉です。
これを1社しか見積依頼をせずにしてしまっても何も問題はありません。
ただし、見積の依頼をするのも面倒、断りの電話を入れるのも面倒だから…という理由で
1社に絞るというのは止めましょう。
価格面やデザイン面で後悔することが多いです。
どんなに口コミや良い評価がある会社でも比較してみないと良い部分は見えてきません。
複数社取って初めて、地域の相場、提案の幅広さ、人間力がわかります。
失敗することがないようにできるだけ複数社取って、提案が良かったからとか、
礼儀・マナーがあったからとか、価格が適正だったからと納得してから契約しましょう。
どうしても1社しか見積依頼できない場合は?
・どうしても1社しか見積依頼したくない!
・断れないから1社だけにしたい…
・多忙過ぎて1社分しか時間が取れないよ!
上記のような理由があってどうしても1社で決めたいあなた。
それでも全く構いません。
ただこれだけしてください。
打合せを確実に行う。これだけです。
当たり前じゃねぇかと思われる方もいるかもしれません。
しかし、「理解ができないからとりあえずOKしとこう」とか、「プロに任せれば大丈夫だろう」とか、
「あんまりこだわるとこでもないし、まぁいいか」とか、こういった気持ちが危ないです。
ここをテキトーにすることでお互いが思ってもいないような結果になります。
コミュニケーション不足がリフォームで後悔する最も大きな要因です。
しっかりあなたが納得できるまで打合せを行いましょう。
分からないところは何度も聞いて、図を書いてもらって写真も見せてもらってください。
どんな業者でもきっちり打ち合わせを行えば、満足のいく工事になります。
リフォーム業界でよく言われる話ですが、
契約して打合せが始まってからが本当のリフォームの始まりだと。
契約するまでに全てのプランとイメージを煮詰めることができたならOKです。
そうでなければ、しっかりと何度でも理解できるまで真面目に打合せを行いましょう。
まとめ
記事を読んでいただいてありがとうございました。
リフォーム会社選びは簡単なことではありません。
金額はできるだけ抑えたいけど、価格だけで決めたら後悔しやすい…
だからといって会社によって秀でた部分が違うから何を基準に決めたらいいかわからない…
そこで本記事ではリフォーム業者の選び方のポイントとして
会社としての体制や姿勢をメインに解説しました。
再度おさらいをしておきましょう。
① あなたがしたい工事に対して適切な提案ができ、充分な実績を持っていること
② 仕事やトラブルに対して素早い対応ができる、もしくはそんな姿勢を持っていること
③ お客様に提供したサービスに会社として「保証」という責任を持つこと
+
・しっかりと打ち合わせを行って、あなたが思い描くイメージを共有すること
ただし、これはあくまでリフォームを失敗しない業者の選び方だと私は思います。
最初の見積依頼をする会社を選ぶ上でのポイントであって、
満足のいく、想像の上をいくリフォームにするポイントとはまた違います。
こちらのカテゴリーでは見積や提案力、営業マンの熱意やあなたとの相性について解説しています。
是非、こちらもご覧いただいて、想像の上をいくリフォームを実現してください!
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